ご命日、ご法事、お盆、お彼岸など、仏事においてさまざまな場面で【お墓参り】をします。
お墓の前で手を合わせていると、何だか心がすがすがしくなり、気持ちが落ち着きませんか?
お墓参りをすることによって、あの世におられるご先祖様や亡きご家族と繋がることができる、といわれています。
つまり、お墓参りをすることは【亡くなられた方々との大事なコミュニケーション】になるのです。
そんなお墓参りですが、あなたは「お墓参りって、このやり方でいいのかな?」と疑問に思ったことはありませんか?
お墓参りはそんなに難しく考えなくてもよいのですが、基本的な作法くらいは知っておいてもいいかもしれませんね。
《お墓参りに【厳しい決まりごと】はありません》
タイトルで『お墓参りの基本的な作法や注意点』なんて書いておいて何ですが、じつは、
お墓参りには、「必ずこうするべき」というような【厳しい決まりごと】はありません。
ですから、自由にお墓参りをしてもかまわないんです。
とはいえ、【何でも好き勝手にやって大丈夫】というわけではありません。
お墓参りの作法は地域によっても違いがありますので、それぞれの地域のやり方に従ってお参りをしてもかまいませんよ、ということです。
基本的な作法をふまえた上で、そこへ地域ごとのやり方を取り込んでいく、というのが良いかと思います。
《お墓参りの基本的な作法》
ここでは、お墓参りの基本的な作法をご紹介します。
あなたの家のお墓が《お寺にある》という場合は、まずはじめに行なっていただきたいことがあります。
それは、
- 『本堂へ立ち寄り、ご本尊様に手を合わせる』
ということです。
これをせずにお墓へ直行してしまう人が意外と多いんです。
あなたの家の大事なお墓をいつも見守ってくれているのはご本尊様です。
お寺に着いたら、まずはじめにご本尊様に手を合わせてご挨拶をしましょう。
これはとても大事なことなので忘れないで下さいね。
ご本尊様へのご挨拶が終わったらお墓参りをして下さい。
お墓参りの作法は、
- 墓地の前で一礼をする
- 墓地の清掃(除草・はき掃除など)をする
- 墓石の掃除をする
- お花・お水・お供物・お線香を供える
- 合掌する
- 後片付け(お供物は持ち帰る)をする
- 最後に再び一礼をする
というようなものになります。
この作法はあくまで【基本的なもの】です。
先ほども言いましたように、地域ごとでお参りの方法は違ったりしますので、ある程度は臨機応変にやり方を変えていただいてかまいません。
《墓石の掃除の注意点》
お墓参りをする時には、できるだけ【墓石の掃除】をするようにしましょう。
そして、墓石の掃除をする時には、
- 真夏の場合、墓石には直接触れない
- できるだけ墓石に体重をかけない
- タワシを使いすぎない
などの点にご注意下さい。
真夏の日中は気温が30℃を超え、場合によっては気温の方が私たちの体温を上回ってしまうこともあります。
このような時は、墓石が強い陽射しに照りつけられて非常に熱くなっていますので、うかつに触るとヤケドをします。
真夏の場合は、できるだけ【布越しに触る】あるいは【軍手を使用する】などして、熱くなった墓石に直接触れないように注意をして下さい。
また、熱い墓石に触れないようにするためにも、できるだけ墓石に寄りかからない、つまり体重をかけないようにしましょう。
あなたは、掃除などをしている時、墓石に片手をついて体を支えていませんか?
建てたばかりの新しい墓石であれば手をついても問題ありませんが、建ててから数十年経過しているような古い墓石の場合、石種によっては石が欠損してしまいます。
「よっこらしょっ!」と手をつきたくなる気持ちはとてもよくわかりますが、できるだけ墓石には体重をかけないように注意して下さい。
そしてもう一つ。
墓石の掃除をする際にタワシを使うこともあると思いますが、タワシは必要最低限だけ使用するようにしましょう。
たまに、
- 「墓石をタワシでこすることは、ご先祖様の体をタワシでこするのと同じ。それはとても失礼なことだから、墓石の掃除にタワシを使ってはいけない。」
という人もおられます。
タワシを使うことで【ご先祖様の体をこすること】にはならないのですが、非常に細かい傷をつけてしまうことにはなるでしょう。
墓石にコーティングなどの加工が施されていれば、タワシでこする度にそれらも少しずつですが落ちてしまいます。
ですから、なかなか落ちない付着物を取り除くなど、必要な時だけタワシを使用するようにした方がよいでしょう。
《お墓参りで最も大切なのは【感謝の気持ちを伝えること】です》
今回は、お墓参りの基本的な作法や注意点について簡単にご紹介しました。
あなたがこの記事を読んでくれたということは、「お墓参りを間違った作法でしたくない」と思っているからですよね?
そのように思うのは、あなたが『ご先祖様のことを大切に考えている証拠』でしょう。
今後も引き続きそのようなお考えでいてほしいなと思います。
お墓参りで最も大切なのは、ご先祖様に【感謝の気持ちを伝える】ことです。
これができていれば、作法が少しくらい違っていても大した問題ではありません。
お墓参りをしたら、作法も大事ですが、最も大切な【感謝の気持ちを伝えること】を忘れないでほしいと思います。
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