亡き家族の命日、お盆、お彼岸などの時にはお墓参りをします。
お墓参りとは、お墓を通じて私たちがご先祖様や亡きご家族と繋がるための大事な『コミュニケーション』です。
ですから、お参りする時には、あなたの家のことやあなた自身のことなど何でも構いませんので、ご先祖様や亡きご家族へいろんな報告をしてあげて下さい。
ところで、あなたは日頃お墓参りに何を持って行きますか?
お線香、お花、お供物など、お墓参りに持って行くものは意外と多いものです。
もしかすると、お墓参りのたびに「あっ、〇〇を持ってくればよかった。」とか「あ~、また〇〇を忘れちゃった。」みたいなことはありませんか?
お墓参りの持ち物はちゃんと事前に用意をしておきましょう。
とはいえ、「事前に用意するにしたって何が必要なんだろう?」と思いますよね?
というわけで、この記事では【お墓参りに持って行くもの】をご紹介します。
せっかくお墓参りに行くのですから、忘れ物をしないようにしっかりと持ち物を確認しましょう。
《お墓参りの持ち物》
お墓参りに持って行くものは意外とありますので、改めて確認をしてみて下さい。
お墓参りをする際には、
- 線香
- 生花
- 供物
- 数珠
- 手桶
- ライター(ターボライター)
- 花切ばさみ
- 清掃用具
を持って行くといいでしょう。
どうでしょうか?
もしかすると、「えっ、これも必要だったの?」というものがあるかもしれませんね。
〖①線香〗
お墓参りに行って【線香を供えない】という人はほとんどいないでしょう。
線香などの『お香』を焚いた時に出る【香り】は仏様の食べ物になると言われています。
つまり、お線香を供えることは【仏様にお食事を召し上がってもらう】ことなんです。
また、お香を供えることは、お参りしている人自身の【『精進(しょうじん)』:悟りを得るための絶え間ない努力のこと】を表します。
線香は必ず持って行くようにしましょう。
〖※関連記事〗線香や焼香などの【お香】を供える意味
〖②生花〗
生花もお墓参りの必需品です。
生花には仏教的な説がいろいろありますが、その中の一つで【生花は仏様が着ている『衣服』を象徴する】とも言われています。
また、生花を供えることは、お参りしている人自身の【『忍辱(にんにく)』:悟りを求め、ツラいことでも耐え忍ぶ様子】を表します。
気温の高い夏などは、供えた生花がすぐに傷んでしまい独特のイヤな臭いを発します。
仏様の衣服ですから、できるだけ頻繁にお墓参りをして、いつも綺麗なお花を供えるように心がけましょう。
〖③供物〗
誰かの命日にお墓参りをする時には【故人の好きだった食べ物】などを供物としてお供えしますよね?
供物をお供えすることは、私たちが仏様のように【『禅定(ぜんじょう)』:心の安定】を得ること表します。
故人にお供えをしながら、同時に私たちの心の平穏を得ているのです。
ただし、注意点として『供えた食べ物は必ず持ち帰る』ということは忘れないで下さい。
供えた食べ物をそのままにしておくと、それを目当てにカラスや猫などが集まってしまい、場合によっては味をしめて居着いてしまいます。
そうなると、糞尿などがまき散らされて、お供え物や生花もあたりに散乱してしまいます。
ですから、供物は持ち帰るようにして下さい。
これはどこのお寺や霊園でも規則として掲げられていると思いますので、必ず守るようにしましょう。
〖④数珠〗
お墓参りで意外に忘れられているのが数珠です。
数珠を使うのは、お葬式や法事だけだと思っていませんか?
本来であれば数珠はお墓参りやお仏壇参りの時にも使用するものです。
必需品とまでは言えませんが、大事なことを報告するためにお墓参りをする時などは、ぜひ数珠を持って行って下さい。
〖⑤手桶〗
お墓へ生花を供える際には水を使いますので、水を汲んで墓前まで運ぶための手桶が必要です。
手桶は自分で購入したものを使用しても構いませんし、お寺や霊園で貸し出されているものを使用してもいいでしょう。
ただし、手桶はお花を供えたり水鉢へお水を供えるためだけに使用しましょう。
手桶はバケツではありませんので、汚れた雑巾などは手桶の中で洗わないようにして下さい。
〖⑥ライター(ターボライター)〗
お線香に火を着ける時にはライターやマッチを使います。
あなたは、お墓参りの時に【お線香へ火をつけたいのに、風でライターの火が消えてしまってイライラした】という経験はありませんか?
お線香に火をつけるには、基本的には【ライター】を使った方がいいと思います。
しかし、ライターでも『ターボライター』を使うことをおすすめします。
ターボライターなら少しくらいの風では火が消えませんから、スムーズに線香に火をつけられます。
お寺や霊園によってはライターを貸し出しているところもありますが、できるだけ自分が使いやすいものを購入した方がいいでしょう。
〖⑦花切ばさみ〗
お墓へ生花を供えようとした時に【花の茎が長すぎる】ということがあります。
そんな時は、茎の長さを調整するために【花切ばさみ】があると便利です。
茎を手でパキッと折ってしまうこともできますが、それだと微調整がしづらいです。
せっかく生花を供えても、左右でお花の高さが違うと『とりあえず供えただけ』感が出てしまいます。
お墓に生花を供えた時に、左右の高さをぴったりと揃えるためには【花切ばさみ】が必要です。
しかも、花切ばさみが一つあれば、生花だけでなく【茎の硬い雑草】を切ることもできます。
花切ばさみもライターと同様に貸し出しているところがありますが、やはり使いやすいものを自前で購入した方がいいでしょう。
〖⑧清掃用具〗
お墓参りに必要なのは『お参りの道具』だけではありません。
お墓の『清掃用具』もちゃんと持って行きましょう。
清掃用具は、
- ほうき
- ちりとり
- 軍手
- 雑巾(汚れ落とし用の使用済みの雑巾、拭き上げ用の新しい雑巾)
- たわし、またはブラシ
- ゴミ袋
- ペットボトル(部分的に水を流す時に使用する)
- バケツ
があれば十分です。
清掃用具についても、ほうき、ちりとり、たわし、バケツといったものは、お寺や霊園で貸し出しているところが多いです。
【お参りすること】だけではなく【墓地の清掃】も含めて『お墓参り』なのです。
《お墓参りの持ち物は常備しておきましょう》
お墓参りの持ち物というのは、当日になって慌てて用意すると忘れ物をしてしまいがちです。
ですから、お墓参りの持ち物は【お墓参り用のセット】としてある程度日頃から常備してしまうといいでしょう。
常備していれば、命日などに関係なく思い立った時にいつでもお墓参りに行くことができます。
ふとお墓のことが気になった時は、もしかするとご先祖様や亡きご家族があなたに何か大事なことを伝えたいのかもしれませんから、できるだけ早くお墓参りをしましょう。
そんな時に、必要な物を忘れることのないように、この記事に書いている物は常備しておきましょう。
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