【いろんな方のご要望にお応えできるお寺へ】
当院は、真言宗智山派という宗団に属し、主に檀家様のご葬儀やご法事をお勤めをしている、いわゆる檀家寺でございます。近年はご葬儀やご法事だけではなくて、お墓に関するお問い合わせが特に多くなってまいりました。その内容を聞いていると、やはりいろんなケースがございまして、お墓の後継人がおられない方ですとか、あるいは事情があって一時的にお骨を預かってほしいという方などもおられました。当院では、そのようないろんなご要望にお応えできるような形で施設などもご用意しております。しかしながら、今の段階では想像もできないような要望も今後は出てくるんじゃないかと思います。たくさんのご意見をいただきながら、必要な場合は新たに施設も作り、できる限りいろんな方のご要望にお応えしていこうと思っています。もちろんご葬儀やご法事といった仏事のみならず、写経の会もやっておりますし、できる範囲ではありますけれども、寺に来ていただけるような催しを今後も企画していこうと思います。
【さいたま市北区日進町の近隣地域との関わり】
当院の本堂は2階建となっておりまして、1階部分を『多目的ホール』として開放しておりますので、そこでご近所の方々を対象にしたパソコン教室というのを以前はやっていました。そのような形で何かご希望があれば、この施設を開放してお使いいただくというのもいいかなと思っています。ただ、基本的には寺の施設でございますので、1階部分をご葬儀の式場として使うケースがどうしても出てまいります。そのようなわけで、場合によっては「ご葬儀の方にホールの使用を譲っていただけませんか?」とお願いすることもありますが、できるかぎり多くの方にいろんな用途でお使いいただきたいと思っています。とはいえ、お葬式の式場としての使用頻度は現在のところそんなに多くはありません。だいたい『月に一度』くらいではないかと思いますので、ほとんどの日はご利用いただけます。しかし、土日祝日は、ご法事の時に《食事の場所》や《控室》として使うことが多いので、その他の目的でお使いいただくのはどうしても基本的に平日となってしまうという点についてはご理解をいただきたいと思います。
【気軽に相談できるお寺を目指す】
私の実感として、多くの方は仏事に関する用事がないかぎりあまり寺へお越しにならない傾向にあります。そのようなことを考えると、まずは寺を皆様に来ていただきやすい場所にする必要があると思います。どうやら、お檀家様以外の方にとって寺という所は《簡単には入れないような雰囲気》があるらしいので、これをまず何とかしなければなりません。先日も墓地の件でご相談にいらした方が「申し訳ないんですけど・・・」みたいな感じでお話しになるので、私は「いいですよ、遠慮せずに何でもおっしゃってください」と最初に申し上げてからお話を伺うようにいたしました。もっとフレンドリーというか、「どうも~こんにちは~」みたいなカンジで来ていただいてかまわないんですよ。寺としては、なるべく多くの方にご来院いただきたいので、もちろん日中は門をや本堂を開放しておりますし、皆様にお越しいただく場所としてふさわしいように、清掃をしてできるだけ境内を綺麗に保つように心がけております。寺は一部の人のためにあるものではありません。いつでもどなたでもお気軽に何でもご相談いただければと思います。
ちなみに、ご相談にみえる方で最近特に多いご相談内容は、『お墓の後継人がいなくて、今後どうすればいいか。』といったものです。お墓の継承者の問題は当院だけではなく多くの寺で重要課題となっています。同じような悩みをお持ちの方は、当院へご相談ください。他のお寺ではどうしているのかということを見ながら、どういった形で対処していくのがよいかということをご相談者様のご都合も伺いつつ、一緒に決めていきましょう。
寺というものは本来、誰にでも広く開放された宗教施設ですから、本堂参拝やお墓参りはもちろん、散歩がてらにお立ち寄り下さるだけでもいいのです。たしかに厳かな場所には違いないのですが、多くの方々にお越しいただいてようやく寺としての役目を果たすと思います。寺は決して敷居の高い場所ではないので、お気軽にお越しいただきたいなと思います。たくさんの方のお顔を見ることができれば、当院の御本尊様もきっとお喜びになられます。